受験生の味方「赤本」が新たな姿に変わる 新しいデザインはどんなデザイン?

赤本新デザイン コラム

受験生の誰もが手に取ったであろう「赤本」。

2024年でなんと70周年になるそうです。赤色のビジュアルから多くの人から赤本という呼ばれ方で親しまれています。

そんな赤本がこの度デザインを一新するということです。

なぜ、今変更なのか?赤本のデザインの歴史等も振り返り解説します。

赤本のデザインの歴史

まずは今までの歴史を振り返ります。

大学入試シリーズ(のちの赤本)が最初に創刊されたのは昭和30年度。

「京大入試」「市立大・神大入試」「同志社・立命館入試」
の3点が創刊されました。

1960年の赤本

この時はまだすべてが赤色ではなく黄色や青色もありました。

その後、1965年ごろに表紙がすべて「オレンジ色」に統一されます。

1965年の赤本

そして更に時を重ね、1967年に「柿色」に変わります。

1967年の赤本

1970年に赤本のラインナップが400点を超ました。この頃から赤本という名前が読者の中で根付いていきました。

1970年の赤本

1986年には現在の赤色に近くなりました。2006年には刷新前のデザインにほぼ近いものとなりました。

そしてなんと、2006約年から今までの約20年間同じデザインなのも驚きです。

1986年の赤本
2006年の赤本

画像引用元:60年のあゆみ|赤本創刊60周年記念サイト

なぜ今デザインを変更するのか

こういった歴史の中で、着実に読者の中で定着したイメージを変更するのはなぜでしょうか。

きっかけは「堅いイメージがある」「目立ちすぎて恥ずかしい」「表紙の圧がある」といった意見を受け取ったからだそうです。

今まで築き上げたイメージではありますが、時代の考え方とともにデザインも変更する柔軟性は素晴らしいと感じました。

親しみのある赤本の新デザイン

赤本の歴史をしっかりと受け継ぎ、時代の声に耳を傾けた新デザインがこちらです。

画像引用元:赤本ウェブサイト|「赤本」の教学社 大学過去問題集

メインカラーやゴチック体等は変更ありませんが、差し色としてミントグリーンを置いています。

また直線的であった幾何学模様も曲線的な柔らかいものになっています。

「強調を弱め、文字を読みやすく」「中性的なデザインに」「空白を設けて風通しをよくする」ということをコンセプトにおいてデザインがされたようです。

まとめ

新しくなった赤本は素敵なコンセプト、かつ素敵なデザインでした。

時代の流れとともに柔軟に変化していく考え方は、未来あるこれからの若者に寄り添っているように感じました。

学校関連で、学級旗のデザインを決める方法: クラスの個性を引き出すアイデア集 という記事も書いています。
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